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やさしい世界の呪いかた

#000

世界は愛おしくて抱きしめずにはいられない。
同時に、呪わしくて踏みつけずにはいられない。
だから、人は世界をやさしく呪いつづけるのです。



#001

ヘルシンキの動物園にいる動物の種類はけっして多くない。(中略)その代わりに、フクロウとトナカイがやたらとたくさんいる。もちろん学術的にはそれらはみな違った種類のフクロウであり、違った種類のトナカイであるにちがいないのだが、素人目には要するにみなフクロウでありトナカイである。動物園にはちゃんと順路が設けられていて、順路どおりに進んでいくと、まずフクロウがいて、トナカイがいる。次にまあ何か別の動物がいて、それからまたフクロウがいて、トナカイがいる。でまた別の動物がいて、それからフクロウ、トナカイ……と、どうやら、フクロウとトナカイがかなり大きな割合を占めているという事実を隠蔽すべく涙ぐましい努力がなされているらしい。

柴田元幸『生半可な学者』より引用



#002

穂乃香はエレベーターに乗りあわせた小さな女の子に笑顔で告げた。
「ねえ、知ってる? サンタクロースはね、ほんとはお父さんなのよ」
やがてエレベーターから降り、僕は穂乃香に尋ねずにはいられなかった。
「知ってる子?」
「ううん、知らない子」



#003

あのカップルがポッキーだと思って両端からくわえているものは鉄串です。



#004

「ごめ〜ん、待った?」とブリッジで高速接近してくる亜沙子



#005

「ごめ〜ん、待った?」とマンホールから突然飛び出す亜沙子



#006

キリンさんが好きです。でも、ゾウさんの方がもっと好きで…私、もうどうしていいのかわからないのよ。ああん!



#007

Q1 : 赤い顔して紙ばかり食べる街角に立っているものな〜んだ?
A1 : オレです。



#008

「だけど、そんなことでうまくいくわけがないじゃないか」
「いいえ、きっと成功する。お願い、私を信じて。こう右手を激しく後頭部で振り『UFO!』と叫んで相手の注意をそらしつつ、隠し持ったペンライトで相手の目を狙うの」
だが、彼は入社試験に面接で落ちた。



#009

私が少女漫画のヒロインに抜擢ですか!? でも…私みたいに平凡でお人よしでおっちょこちょいで…でもそんなところが魅力的な私にそんな大役ができるんでしょうか!?



#010

「ねえ、琴子ちゃん。失敗したとき、自分の頭をコツンって叩くことあるじゃない?」
「うん」
「でもさ、本当に反省しているんだったら、あれじゃいけないと思うのよ。もっと全力でやんなきゃ!」
「うん…そうかもね。」
「でね、私、またとんでもない失敗を…(ゴッ!)」
「穂乃香さん? 穂乃香さん!? 目を覚ましてっ!」



#011

俺、今、ブルマー!



#012

「あはは」
「うふふ」
「あははは」
「うふふふ」
「あはははは」
「クケケケケッ!」
「あ、亜沙子っ!?」



#013

デビューのきっかけですか? 友達と遊びに行ったら、そこがオーディション会場だったんですよね。友達が勝手に履歴書を送っちゃってたらしくて…しょうがなくステージに立ったら、ショッカーの幹部のかたに「君は怪人イソギンチャク女の素質がある」っていわれて、びっくりしました。でも、今はライダーの方と戦うの、すっごく楽しみなんです。私の触手フラッシュを受けてみよ、えいっ、なんちゃって(テヘッ☆)



#014

ぼくらのなまえはぐりとぐら
このよでいちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら

おおむらゆりこ・なかがわりえこ『ぐりとぐら』(福音館書店)

ぼくらのなまえはベムとベラ
このよでいちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ベム ベラ ベム ベラ

あやくらさとし『ベムとベラ』(発売禁止)



#015

「いらっしゃいませっ」
今日も看板娘が元気に通行人に呼びかける。
店先に吊るされた看板娘を見上げると、いっしょに晴れわたった空がみえた。
今日は快晴で白。



#016

目のやり場に困る転校生がやってきた。
転校生の紹介をしながら、先生の鼻血はもう止まらなかった。



#017

ケンカするカップル
「(もう、あんたとは二度と口をきかないから!)」
「だからって、尻文字で…」



#018

すごく嫌なことがあったスーパーマンが空を裸で



#019

「あれ、お母さんは? お買い物?」
「ううん、NASAから緊急招集」
「またあ?」



#020

「もう踏んだり蹴ったりね」
「痛い、痛い、穂乃香」



#021

すごく嬉しいことがあったスーパーマンが空を裸で



#022

「痛っ! トゥシューズに画鋲が!」
「おまえ、もう学校でトゥシューズ履くのやめたら?」



#023

「ねえ、おデブちゃん」
「やめなさいよ。失礼だわ、そんないいかた。――ごめんなさいね、メガネ」



#024

「ほーら、出してる出してる」
「おねえちゃん、食事風景の巻き戻し、どうしてもみなきゃだめ…?」



#025

「やあ、みんなおはよう。今日もいい天気だなあ」
「(シーン)」
「どうした、元気がないぞ。朝めし食ってきたか?」
「(シーン)」
「アハハハハ!」



#026

「きゃっ」
「見〜えた、さゆりのパンツはいちごパンツ♪」
「こらっ、やめなよ、たけし! さゆりちゃん、泣いてるじゃん。もし同じことされたら、どんな気分になるか考えてみなよ!?」
そう言いながら、ほのかちゃんはそばにいたゆうじくんのズボンをひきずりおろしたのでした。
「えっ、オレが考えるの!?」



#027

「センパイッ! これ、受け取ってください」
と習慣性のあるクスリを混ぜ込んだチョコレートを渡す亜沙子



#028

「あなたが好きなの」
腹話術なの。



#029

え、どうして知ってるんですか。そうなんですよ、ライダーさんが、今度、私たちショッカーの本拠地に乗り込んでくるんですよね。その日って、ライダーさんの改造手術をしてからちょうど一年らしくって。それで、幹部の方と相談して、パーティーの準備をしてるんです。そう、サプライズパーティーってやつ。ライダーさんが本部に飛び込んできたときに「おめでとう!」っていってあげたくて…。あ、ライダーさんにはナイショですよ。驚かせたいんだから(テヘッ☆)



#030

「ばかっ! これが嘘をついていない目に見える!?」



#031

「ねえ、この問題、どう解くの?」
「こんなの簡単よ。余計なことをしてから教えてあげる」
「やだ、他人のノートにベムを描かないでよ」
「ごめんね、余計なことして」



#032

彼女急募。明るく健康的な職場です。



#033

彼女急募。明るく健康的な職場でした。



#034

「ねえ、琴ちゃん。私、実は超能力つかえるの」
「…ふうん」
「あれ、疑ってる? じゃあ、今からテレポートしてみせてあげる」
「ほんと?」
「行くわよ。テレポーテーション!
「ちょ、ちょっと。そんな大声で…みんな見てるよ」
テレポーテーション!
「ね、お願い。恥ずかしいから…」
テレポーテーション!
「神様、私をテレポートさせて…」



#035

「いいえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました。――あなたの検便です」



#036

1月 お正月。和服で甘酒を飲んでほほを染める俺
2月 節分。トラ縞ビキニで「だっちゃ」と言う俺
3月 ひな祭り。雛段の最上段で甘酒に頬を染める俺
4月 春。桜並木をまっさらなセーラー服で歩く俺
5月 端午の節句。金太郎ルックの後ろ姿に恥らう俺。
6月 梅雨。降りしきる雨を眺めてアンニュイな俺
7月 夏。ビキニで海辺を走る俺
8月 夏祭りに浴衣姿が色っぽい俺
9月 お月見。バニーガール姿でモチをつく俺
10月 体育祭。徒競争で一着になって喜ぶブルマの俺
11月 冬。コートの下は裸の俺
12月 クリスマス。ミニスカサンタ姿でキミの家に忍び込む俺



#037

私、亜沙子。
ごくふつうの女子高生。
でもね、夜中に髪が生き血を求めてさまようの☆



#038

『の戦い』を『でデート♪』に置換してみた。

 1560年 桶狭間でデート♪
 1575年 長篠でデート♪
 1600年 関ヶ原でデート♪

うん、いい。



#039

「ねえ、きのう虹がかかってたの見た?」
「うん、すごく綺麗だったね」
「あ、俺は見てないんだ。それより、昨日の流れ星見た?」
「…うん、最高だったね」
「それも俺は見てない。なんか君とは合わないね。別れよう」



#040

「ねえ、琴ちゃん。何か気付かない?」(4)
「うん。なんかセリフのあとに数字がついてるね」
「うふふ。これね、オチまでのカウントダウンなの」(3)
「ふうん。わざわざ予告してるんだ。でも、どうして?」
「こうやって数字が減るたびにプレッシャーを感じるのがいいの。会話の展開を予想して、知性を駆使して発言するのが醍醐味なのよ」(2)
「大丈夫? もう2だよ。この流れでオチるの?」
「まかせてよ。ばっちり期待してて」(1)
「まあ、いいけど…」
「えっ、夢!?」(0)
「……」



#041

「本部、応答せよ! 本部、聞こえるか! 緊急事態! 救援要請を行う! 至急、援軍を頼む! 今、俺、ハトに囲まれてる!」



#042

男「今すぐ君に会いたいよ」
女「わたしも。でも、出不精なの」
男「ぼくもだ」



#043

題名『パンチラのある文章』

必要とされる知的負荷を他者に代行させることによって自分が潜在的に優れた人間なのだと考えようとすることは、必ずしも内観能力に欠けた選択肢とはいえず、返していえば負荷を避けて誤謬を内包させた結果を放棄するという選択肢はあまりにも欺瞞的であるといえる。

チラッ

しかしながら、それが最善の選択肢というわけではなく、すなわち負荷を避けることによって得られる結果が欺瞞的であるとするならば、負荷を代行させて得られる結果は選択を放棄しているばかりでなく、選択肢そのものを放棄しているといえる。いささか迂遠に聞こえるかもしれないが、あるいはそれが最善なのかもしれない。



#044

鬼に豆をぶつけるのは照れ隠しのため



#045

『宇宙』を『香川』に置換してみた。

 2001年香川の旅
 香川戦艦ヤマト
 香川刑事ギャバン

や ば い。



#046

冬眠に挑戦する亜沙子。
とりあえず、口いっぱいにクッキーをほおばってみる。



#047

「ね、北条さん。これからは下の名前で呼んでもいい?」
「うん、いいよ。せっかく友だちになれたんだし、おたがい呼び捨てにしよ」
「あら、だめよ。私は民子に呼び捨てされたくないわ」
「……」



#048

ザーザー
「ねえ、琴ちゃん。すごい雨だね」
「そうだね」
「こんなときは、琴ちゃんを窓辺につるせば…」
「きゃっ、何するの!? あっ、すでに亜沙子さんがっ…!」



#049

「ねえ、あなた。お風呂みたいな食事にする? 食事みたいなお風呂にする? それとも、私みたいなた・に・ん?」



#050

羊を一匹…ターン!
羊を二匹…ターン!
積みあがる羊の死骸
まだ眠くならない



#051

ぼくのしょうらいのゆめはにんじゃになることです

――先生、ごめん。
俺、忍者になれなかったよ。



#052

 今まで気付かなかったけど、俺って本当は、頭良くて、かっこよくて、空手柔道合わせて十五段で、ノーベル賞六部門制覇で、押し入れには金メダルがいっぱいで、オリコントップ10独占で、執事を八人雇ってて、性格もよくて、女にモテモテで、不老不死なのか。
 夢みたいだ。



#053

卒業式にウェディングドレスで出席する亜沙子



#054

むかしとくらべてインターネットはとても身近な存在となった。だが、それでも私はこれが全世界につながっていることを忘れない。ボンジュール。



#055

ボソッと「おっぱい議事堂」というギャグを言ったら、三回「え?」と聞き返された。



#056

自分で自分のことが怖くなるような夢をみた。バイキンマンごめん…。



#057

「ねぼすけさん、ほら、起きて」とマウントポジションで殴りつけられながら言われたい。



#058

「オレ情けないよな。プレッシャーに負けて倒れちゃうなんて…」
「そんなこと気にしないでゆっくり休みなよ。はい、千羽鶴!3セットあるから!」



#059

エレベータがちょうど乗り込む階で止まっていたので「べ、べつにアンタを待ってたわけじゃないんだからね!」とアテレコしたら死角にお隣さんがいた。



#060

「あなたを愛している。でも、私たちは結ばれない運命にあるの。だって、種族が違うのよ」と公園で犬にアテレコしてたら後ろに飼い主がいた。



#061

「ねえ、俺ってウザい? ウザい? ウザい? ウザい? ねえ、ウザい?」



#062

返事が無い。ただの屍に話しかけている人のようだ。



#063

目が覚めたとき隣で眠っている彼女がいっしゅん天使に見えたと言い出した友人を殴った。



#064

「もう、やだ、こっちみないで」と言われながら目にチョキを突っ込まれたい。



#065

ボクが今すごくエッチな格好をしてるっていったら不愉快? うん、ボクも不愉快。



#066

8:30 家を出る。
8:40 開かずの踏切につかまる。
16:20 まだ開かない。



#067

地元じゃみんなオレ見て親指かくしてたぜ。



#068

ニュースで地球温暖化が話題になっていて、ふと、地球を何度も救った悟空のことを思った。



#069

「王様だーれだ?」
「ハイ、私!」
「じゃあ、王様、命令をどうぞ」
「えーとね。2番と4番が…自己否定!」



#070

エレベーターに乗り合わせた母親が子どもに注意していた。
「ひとりで乗ったとき、ぜったいに関係ないボタンを押しちゃだめよ」
「…………」
ヤツはやるつもりだぜ。



#071

小学生のとき、走り幅跳びの記録測定中に翼を広げて大空に羽ばたいていった島田くんは元気かなぁ…。



#072

車に撥ね飛ばされても「3秒ルール、3秒ルール」と平気な顔で立ち上がるようなおねいさんが好きです。



#073

<シリーズ・ニッポンの風景>
農道で歌うストリートミュージシャンに気をとられて田んぼへ脱輪する軽トラ。



#074

ただいま留守にしております。絶頂音のあとにメッセージをどうぞ。アッアンッアッーー!!!



#075

目の前の女がワキを掻きだしたので本年度ベストオブ眼中にない男を受賞。みんな、ありがとう!



#076

「抱いて…」
と彼女はいった。
そして、いっしょに連れてきてたおっさんの背中を押し出した。



#077

「牛丼大盛りっ」と頼んだあとで「…少なめで」と恥ずかしそうに言い足すおねいさんが好きです。



#078

みつめあうふたり。
背後でたたかうスタンド。



#079

年収一千万円を自慢する男に向かって、耳を動かせることを自慢する俺。



#080

たまたま入った定食屋で、あまりの値段の高さに、思わずおばちゃんがノーパンかどうか確認。



#081

もしわたしが3人いてもあなたとはつきあわないとおもう。



#082

「チクショウ、大人って汚ねえよ!」
「……親父?」



#082

ヒーローショーにおいて、真の戦いはショーのあとピンクが着ていた衣装をだれが最初に着るかをめぐってはじまる。



#083

「私とあの娘、どっちが大事なの!?」
「私と仕事、どっちが大事なの!?」
「私とカニ、どっちが大事なの!?」
三番目の娘が好き。



#084

聡くん、綾子さん、ご両家のみなさま、本日はおめでとうございます。えーと…ぼくはこういうスピーチとか苦手で、うまくしゃべれなくて…だから、かわりに二人のために歌わせてください。曲は「おっぱいがいっぱい」



#085

「ずっとお前のことを見てたいねん」
「別にええよ。あたしはテレビ見てていい?」



#086

あなたの人生について20字以内で述べよ。その後、あなたの土ふまずについて2万字以上で述べよ。



#087

葵より優奈が好き。
優奈より七海が好き。
七海より美咲が好き。
美咲より愛莉が好き。
愛莉より真央が好き。
真央より凜が好き。
凜より芽依が好き。
芽依より絢音が好き。
絢音より咲希が好き。
咲希より彩花が好き。
彩花より日和が好き。
日和より楓が好き。
楓より花音が好き。
花音より桃花が好き。
桃花より陽菜子が好き。
陽菜子より奈々が好き。
奈々より舞が好き。
舞より佳奈が好き。
佳奈より姫菜が好き。
姫菜より桃子が好き。
桃子より瑠奈が好き。
瑠奈よりお前が好き。



#088

俺はジュリアス・シーザーの生まれ変わりだと甘納豆をしゃぶりながら直感



#089

スーパーで幼児が「これ買って」と駄々をこねていた。どうするのかと見ていたら、母親がとつぜん歌いだした。
母「チャラッチャチャッチャ♪」
子「ウッウッー!」
母「さ、行くわよ」
子「うんー」
こども、何もかも忘れてる。



#090

波打ち際ではしゃぐ彼女。たくしあげたスカート。肌に張り付くブラウス。にぶく光る鉄仮面。



#091

カツ丼はおいしいから好き。そういう意味では牛丼も好き。



#092

<シリーズ・ニッポンの風景>
近所の川でスクール水着で泳ぐ田舎の女子中学生



#093

クシャミのちからで乗っている車を2cmぐらい浮かせるおねいさんが好きです。



#094

「私たち結婚しました」というはがきが送られてきたので、「俺まだ結婚できません」というはがきを送り返す。



#095

「カ・エ・レ!カ・エ・レ!」と罵声を浴びている男が、メガネをかけた途端に「メ・ガ・ネ!メ・ガ・ネ!」



#096

ハチミツを塗っても人は生き返らない



#097

「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格はない」とはフィリップ・マーロウのセリフであり、「もう生きていけない」とは私のセリフだ。



#098

「あなたを見てるとドキドキするの…これってなんの呪い?」



#099

駅のホームで、遠足かなにかに行く幼稚園児たちを見かけた。
屁をこいた。
群がる園児。



#100

学芸会で海苔の役に抜擢されたとき、俺はハリウッドスターになる夢を捨てた。



#101

初めての彼女の部屋。
落ち着かないぼく。
崩壊する天井。
震える大地。
光る稲妻。
降臨。






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